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SSH活動報告

平成24年度スーパーサイエンスハイスクール事業

|2013年02月26日 9:53AM|

■平成24年度SSH事業のポイント

1.1年生全員を対象に,学校設定科目「SS数学 I」を設定。
2.2・3年生理系生徒を対象に,学校設定科目「SS数学 II」,「SS数学 III」を設定。
3.1年生SSコースを対象に,学校設定科目「SS I」を設定。
4.2年生SSコースを対象に,学校設定科目「SS II」を設定。
5.3年生SSコースを対象に,学校設定科目「SS III」を設定。
6.全校生徒もしくは希望生徒を対象に各種事業を実施。
   (SSH講演会,先端科学体験学習,数学講座,語学研修,アメリカ研修等)
7.SS部(科学部)の活動を支援。

■平成24年度事業の計画と実践報告

学校設定科目「SS I」
(1年SSコース)
科学入門読書会(「科学の考え方・学び方」池内 了著)
科学を学ぶ基礎を身につける学習
 (科学実験,数学力・国語力・英語力の育成)
情報機器の活用
プレゼンテーション手法の習得
野外実習(琵琶湖博物館実習)
校外研修(京都大学,日本原子力研究開発機構)
びわ湖環境ビジネスメッセ研修
滋賀県立大学研修
関西宿泊研修
学校設定科目「SS II」
(2年SSコース)
科学に関する読書会
 (「理科がおもしろくなる12話」 山口幸夫著)
科学を学ぶ力を伸ばす学習
 (科学の素養の習得,数学力・国語力・英語力の伸長)
情報機器の活用
分野別研修(物理・化学・生物・地学・工学分野の実習)
課題研究
論文の書き方の習得
学校設定科目「SS III」
(3年SSコース)
科学に関する読書会(「科学者とは何か」村上陽一郎著)
課題研究のまとめ,論文の作成
SSH講演会(全校生徒) 科学に関する講演会
(秋山 仁 東京理科大学理数教育研究センター長)
先端科学体験学習(希望者) 滋賀医科大学,京都大学生存圏研究所信楽MU観測所
数学講座(希望者) 数学基礎講座
数学応用講座
アメリカ研修(理系希望者)
語学研修(希望者)
MIT,ハーバード大,NASA,スミソニアン博物館等研修
語学研修
英語コミュニケーション講座

サイエンス・ダイアログ講義
SS部(科学部)の活動の支援
科学オリンピックへの取り組み
各班の研究活動,文化祭での発表
全国高等学校総合文化祭での発表
日本学生科学賞への出展
生物学オリンピック,数学オリンピックへの参加
他校との交流,研究成果の報告
地域への普及
全国SSH生徒研究発表会(横浜)
学会での発表
SSH科学講座(中学生対象)
彦根東SSH研究発表会(概要報告,課題研究発表)

●学校設定科目「SS I」

科学を学ぶ基礎を身につける学習

○科学実験
 「偏光の特性と偏光の利用」 偏光板を用いて偏光を理解する
 「極低温での物性」 液体窒素を用いた低温実験
 

 「解剖入門」 煮干しと鶏頭の解剖・観察
 

 「化学発光」 ルミノール,シュウ酸エステル等を用いた発光実験

○新しい取組みやソフトウエア,各種機材を用いて数学的な考え方を学ぶ

○論理的思考力,表現力,コミュニケーション能力,質問力をつける

○外国のテキストを用いて科学英語を学ぶ

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琵琶湖博物館実習 7月12日
 滋賀県立琵琶湖博物館(草津市)において実施
 博物館学芸員の指導で,プランクトンの採集と観察,水質検査,植物観察法の実習等,
 各実習方法の習得と琵琶湖の環境を考える学習をしました。

○プランクトンの採集と観察(指導:楠岡 泰学芸員)
  
○水質検査実習(指導:本校理科教員)
  
○植物観察(指導:草加伸吾学芸員)
  

 

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校外研修 8月23日
 研修場所 京都大学防災研究所 宇治川オープンラボラトリー
        日本原子力研究開発機構 関西光科学研究所・きっづ光科学館ふぉとん
○京大防災研究所 水害についての講義,体験実習(土石流,流水階段,浸水ドア)
   
○関西光科学研究所のレーザー施設の見学,きっづ光科学館ふぉとんの見学研修
   

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びわ湖環境ビジネスメッセ研修 10月26日
 内容 びわ湖環境ビジネスメッセ2012(会場:滋賀県立長浜ドーム)において,
     企業,官公庁,大学等の開発した環境に配慮した製品とその技術について研修。
  

滋賀県立大学研修 12月19日
 研修場所 滋賀県立大学工学部・環境科学部
 内容 大学で行われている学生研究の見学研修。
     6分野の研究について,グループ毎に巡回して見学。
○工学部 材料科学科 ・機械システム工学科 ・電子システム工学科
○環境科学部 生物資源管理学科 ・環境生態学科 ・環境建築デザイン学科
   

関西宿泊研修 3月26・27日
 研修場所 JT生命誌研究館,産業技術総合研究所関西センター,理化学研究所,
        橋の科学館,海上プロムナード

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●学校設定科目「SS II」

科学を学ぶ力を伸ばす学習
○科学の素養の習得
 身近な電磁気(理論と実験(相互誘導と光通信))
 色素増感型太陽電池の作成
 

 地球科学・宇宙科学の基礎

○数学力の伸長
 データの整理,統計処理

○国語力の伸長
 論理的文章の構築

○英語力の伸長
 科学英語の理解

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分野別研修 8月21日~24日
 希望分野を選択して,各大学や本校SS教室で,実験実習を通した研修を行いました。
研修内容
○「環境水中に残留する農薬の定性と定量」 
 参加 8名(本校生徒6名,河瀬高校2名)
 指導 滋賀県立大学環境科学部 須戸 幹教授
 内容 環境水中の微量な農薬量を「固相抽出―ガスクロマトグラフ質量分析法」で測定
  

○「切る,削る,磨くを観察して,ものづくりの真髄を知る」 
 参加 17名(本校生徒10名,河瀬高校7名)
 指導 滋賀県立大学工学部 中川平三郎教授
 内容 金属を加工する各種工作機械を使用する技法を体験し,その精度を知る
  

○「PCR法によるDNA増幅実験」 参加11名
 指導 長浜バイオ大学バイオサイエンス学部 佐々木真一講師
 内容 PCR法を用いてDNAを増幅し,ALDH2遺伝子型を判定
  

○「太陽スペクトルの吸収線から調べる太陽の自転速度」 参加4名
 指導 京都大学花山天文台 石井貴子研究員
 内容 太陽光のスペクトルに見られる吸収線の波長を測定し,太陽の自転速度を計算
  

○「ライントレースロボットの組み立てと制御」 参加18名
 指導 本校理科教諭
 内容 ロボットキット ヴイストン「ビュートローバー」の組み立てとロボット制御
  

 

課題研究
 後期から週2時間の「SSII」の時間を使い,グループ別に課題研究に取り組みました。
<研究テーマ>
 ・変調位相差を用いた光の速度の測定
 ・へそ飛行機の折り返しの位置と飛行時間について
 ・片栗粉を用いたダイラタント流体中での物体の振る舞い
 ・条件の違いによる氷の結晶のでき方
 ・真鍮による金属樹の研究
 ・緑豆と大根の成長における正弦波から受ける影響について
 ・アワヨトウの摂食と体重変化に及ぼすタンニン酸の影響
 ・続・鱗翅目幼虫の色覚と行動に関する研究
 ・食物から採取される酵母菌の違いについての研究
 ・相加平均と相乗平均の関係式を視覚的に表現する
○1月30日に,1年SSコースの生徒をまじえて課題研究発表会を開催しました。
  

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●SSH講演会

SSH講演会(第3期SSHおよび新規コアSSH指定記念) 4月28日
 講師 秋山 仁 先生(東京理科大学理数教育研究センター長)
 演題 生活の中の数理 -数学はこんなに役立っている!-
 参加 本校生徒 775名,本校保護者 88名,近隣小・中学校・高校・一般 53名
 場所 滋賀県立文化産業交流会館

   

●先端科学体験学習

滋賀医科大学・京都大学研修 8月2日
 研修場所 滋賀医科大学・京都大学生存圏研究所信楽MU観測所
 参加 38名(1・2年生)
研修内容
○滋賀医科大学
  宇田川 潤教授による模擬授業,学内施設の見学研修
  
○京都大学生存圏研究所信楽MU観測所
  研究施設の概要説明,MUレーダーの見学
  

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●数学講座

数学基礎講座
 日時 9月5日 ・11月12日 ・1月23日 (各90分間)
 場所 本校特別講義室
 参加 75~84名(1・2年生)
 内容 計算力を強化し、数学力アップ、思考力アップを図る
 指導 鍵本 聡 先生(KSプロジェクト代表)
 

数学発展講座
 日時  8月22日(滋賀大学教育学部において,1日研修を実施しました。)
     10月10日・12月12日(本校SS教室,各90分間)
 参加 14名(1・2年生)
 内容 大学の数学へとつながる高度な内容を扱う
       第1回 球面幾何学の世界
       第2回 幾何ソフト「Cabri」や折り紙を用いた2次曲線の解析
       第3回 最大・最小に関する様々な問題
 指導 神 直人 教授(滋賀大学教育学部)
 

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●語学研修

 実践的な英語力の向上を図り,国際性を涵養することを目的として実施しています。

語学研修 II
 日時 5月7日 ・5月21日 ・6月4日 ・6月8日 (各90分間)
 参加 21名(2年生)
 内容 科学的な内容の英文の理解,発表・質問の仕方等
 指導 ミシガン州立大学連合日本センター 英語指導教官

英語コミュニケーション講座
 日時 10月20日・12月8日・1月19日・2月16日(各120分間)
 参加 17~32名(1・2年生)
 内容 実践的な英語コミュニケーション活動
 指導 ミシガン州立大学連合日本センター 英語指導教官・留学生・本校ALT
 

サイエンス・ダイアログ講義 7月18日
 日本学術振興会(JSPS)フェローの英語による講演会
 参加 27名(2年生)
 講演 「 Seismic Isolation for Buildings
 講師 Tracy Celeste BECKER 博士(京都大学防災研究所 JSPS研究員)
 

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●アメリカ研修

SSHアメリカ研修
 日程 7月23日~31日 (8泊9日)
 参加 21名(2年生)
 研修内容
  マサチューセッツ工科大学(MIT)のキャンパスツアー,研究員・学生との交流
  ハーバード大学のキャンパスツアー
  MIT博物館での講義と実習,MIT核研究所での講義と施設見学
  NASAゴダード宇宙センターの施設見学研修
  スミソニアン博物館(航空宇宙博物館,自然史博物館)の見学研修
  ナイアガラの滝での現地研究員による解説および自然観察

  

  

  

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●SS部(科学部)の活動

物理・化学・生物・地学・数学各班の研究
 生物班は,長浜バイオ大学の宇佐美准教授の指導を受けながら,
 PCRの手法を用いたプラナリアの研究に取り組んでいます。
 

文化祭での発表 本校物理実験室
 各班の研究成果を,ポスター・標本の展示と解説・実演により発表しました。
  


第36回全国高等学校総合文化祭 8月10日~12日 (富山県)
 第36回全国高等学校総合文化祭の自然科学部門において,生物班が
 「プラナリアの遺伝子から見た地理的分布の研究」を発表しました。
 

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●他校との交流,研究成果の普及,地域への普及

全国SSH生徒研究発表会 8月8日~9日 (パシフィコ横浜)
 全国のSSH指定校178校の代表者が一堂に会する発表会。
 本校からは,生徒9名,教員2名が参加しました。
○3年生3名が,「鱗翅目幼虫の色覚と行動に関する研究」をポスター発表しました。
  

 


日本動物学会 第83回大会 9月15日 (大阪大学)
 「高校生によるポスター発表」に,以下の3つの発表を行い,優秀賞を受賞しました。
  3年SSコース(3名)「鱗翅目幼虫の色覚と行動に関する研究」
  3年SSコース(4名)「細胞内共生菌はハダニのパフォーマンスに影響を及ぼすのか」
  SS部生物班 (5名)「プラナリアの遺伝子から見た地理的分布の研究」
   

日本地質学会 第119回大会 9月16日 (大阪府立大学)
 「小・中・高校生徒地学研究発表会」においてポスター発表を行い,奨励賞を受賞しました。
  3年SSコース(3名)「愛知県粟代鉱山の黄鉄鉱について」
 


SSH科学講座 7月31日(第1回学校説明会時) 本校各実験室
 県内の中学生を対象として,実験を主とした科学講座(物理・化学・生物の3講座)を開講しました。
   

彦根東高等学校SSH研究発表会 平成25年2月20日
 SSHの取り組みの概要報告
 2年SSコース「SSII」の課題研究中間発表

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