学校紹介
彦根東高のホームページをご覧いただきありがとうございます。
今年度も、地元の滋賀県彦根市や米原市はもとより、北は長浜市から南は大津市まで各地の中学校から多くの生徒が入学しています。彦根東高には、明朗快活な生徒も、無口で沈思黙考の生徒もいて、多様な生徒がお互いを思いやり尊重して安心して学びます。誰一人取り残さずに、一人ひとりのもつ探究心をさらに発展させる教育を目指しています。彦根東高の教職員は、生徒を他人や他校と比べるのではなく、一人ひとりがどのように成長したか、その伸び率をしっかり見ています。
これから高校を目指す中学生の皆さんは、入口の難易表の数値のみを頼りにすることなく、自分の高校入学後のやりたいことや高校卒業後の多様な活躍の場を見据えて高校を選択してほしいと考えます。このホームページには、彦根東高の日々の活動NEWSをはじめ、「動画で見る彦根東高校」、校歌・応援歌などがあります。どうぞゆっくりと彦根東高をご覧ください。
求めよ 普く 究めよ 深く 校歌♪
歴史は遠く三百年 健児の意気は天を衝く 応援歌♪
彦根城内の静かな環境の中にある彦根東高は、寛政11年(1799年)の彦根藩校「稽古館」の創設に淵源をもち、学制に基づく明治9年(1876年)の「彦根学校」開校を創立起源とし、滋賀県尋常中学校、第一中学校、彦根中学校などの変遷を経て現在に至ります。井伊家の先駆者精神「赤鬼魂」を継承し、令和8年(2026年)には創立150周年を迎えます。
彦根東高には長く定時制課程の学びがありました。終戦後の昭和23年(1948年)に開設され、勤労青年が家計を支えながら勉学に励み、多くの有為な人材を世に送り出しました。高校進学率が95%を超える平成の時代になると、学び直し等の多様な学習ニーズに対応した柔軟な教育の役割を担いました。そして、県教育委員会の魅力と活力ある県立高等学校づくりの計画により、平成28年度末にこうした役割は、全日制定時制併置の総合単位制高校に改編する能登川高等学校に引き継がれました。閉課程にあたり制作された『六十八年のあゆみ』寄稿の回想録を紹介します。
【東定1回】戦場や軍需工場等で働いていた多くの若者が、働きながら学べる学校の出現に将来を明るくさせた。勤務先の上司が通学時間に遅れないよう配慮してくれたり、周囲の人々の励ましをうけて卒業できた。
【東定66回】仕事は楽しいことばかりではなく、体の芯から疲れることもあります。仕事を終えて学校に行くと、食事会、ボーリング、音楽コンサートなど楽しいことが待っています。それが支えでした。仲間や先生に感謝の気持ちでいっぱいです。
【給食調理員】多いときには100人を超す生徒がいて忙しい毎日でした。限られた予算での提供で物足りないときもあったと思いますが、生徒は自由におかわりのできるご飯とふりかけで調整してくれました。食に長年携わることができたことに感謝し、卒業生のご健勝を祈念いたします。
現在の彦根東高は全日制課程のみとなり、県北部最大規模の普通科8学級320人の募集となっています。教職員は同窓であるなしによらず、勤めた学校こそ我が母校として主体的に学校改革を行っています。近年では、スーパーサイエンスハイスクール指定校(平成16~)、教科融合授業(令和元~)、彦根東サイエンス国際フォーラム開催(令和3~)、ワールドワイドラーニング開発拠点校(令和4~)、DXハイスクール(令和6)など、常に滋賀県高校教育改革の先陣を切って特色ある高校づくりに挑戦しています。
決して、歴史と伝統があることに胡坐をかくことなく、生徒と教職員が力を合わせて授業や部活動をとおして、自立する力、協働する力、創造する力などの生きる力を育成しています。ぜひ生徒の活躍をHP等でご覧ください。今後とも、彦根東高の教育に一層のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
滋賀県立彦根東高等学校 校長 伊吹 直樹