平成３０年度金亀会総会は５月２０日（日），木造校舎棟の多目的ホールを使用して開催されました。当日は晴天に恵まれ，全国から１０５名の同窓生が参加され，総会では，平成２９年度の事業報告・会計決算報告，平成３０年度事業計画案・会計予算案，そして会則の一部改正が全会一致で承認されました。

続いて開催された記念講演会では，作家であり，歴史評論家の原田伊織氏（東１３回）より「維新クーデターのどこが『過ち』であったのか」という演題で講演をしていただきました。講演の中で，原田先生から，「現在の歴史教育は，明治維新によって国家が近代化したと教えているが，果たして本当にそうなのか」，「明治新政府は何のグランドデザインを描くことなく，江戸幕府を倒したのであり，これは革命ではなく，単なるクーデターではなかったのか」，「明治維新が，やがて日本の軍国主義，戦争へとつながっていったのであり，民族として誤りではなかったのか」，と問題提起していただき，「一本の長い時間軸を引いて，正直な史実を良いことも悪いことも一度白日に晒して，フラットに検証する必要がある」とお示しくださいました。なお，今回の記念講演会は，卒業生だけでなく４名の現役の彦根東高校生も受講しました。

その後，彦根グランドデュークホテルに場所をかえて，６４名の参加で懇親会を開催し，最後に応援歌・東高校校歌を参加者全員で合唱し，盛会のうちに会を閉じました。